リンパとは

体の中には、リンパ(リンパ系)があり、「リンパ管」が網の目のように張りめぐらされています。そのリンパ管に流れているのは「リンパ液」で、複数のリンパ管を繋ぐ中継の箇所には「リンパ節」があります。

リンパが正常に機能していると、免疫機能が高まり、細胞の再生力が向上します。また、リンパには、体内のリンパ液を運び、老廃物を排出する働きもあります。

リンパ液とは

人間の体の約70%は水分からできています。この水分というのは体液のことで、「血液」「リンパ液」「組織液」からなります。

怪我などをした時に、透明の液体が出てくると思いますが、これは、細胞の周りにある栄養分の組織液です。採血した後に、半透明な液体が上に出てきまが、これが「血漿(けっしょう)」という成分です。この血漿が血管の外に染み出すと組織液となり、リンパ管に回収されるとリンパ液になります。

リンパの構造

血液が流れる血管が体内に張りめぐらされているように、血液と同じように、リンパ液が流れる「リンパ管」が体のさまざまな部分に張りめぐされています。

リンパ管には、血管から染み出した組織液を回収する役目がありますが、その際、一緒に細菌や異物も入ってくるので、リンパ管の途中には必ず「リンパ節」があり、そのリンパ節は全身にわたり約800個もあります。

リンパ節は、「耳の下」「わきの下」「鼠径(そけい)部(太ももの付け根)」「膝の裏」は、特に沢山のリンパ節が密集しています。

リンパは病気から体を守る

リンパが正常に機能していると、「免疫機能」が高まり、細胞の再生力が向上します。また、リンパには、体内のリンパ液を運び、老廃物を排出する働きもあり、病気から体を守ります。

リンパは病原菌から体を守る防御システム

リンパのおもな働きは、免疫機能です。

免疫機能

リンパ節の役割は、体内、心臓や脳に、細菌やウィルス・異物が侵入してこないように、何重にもチェックが行われているのです。そのリンパ節の「免疫システム」のお陰で、私たちの体は病気にかからないようにできているのです。

細菌やウィルスから守る

体は本来、体内や血液中に細菌やウィルスが侵入すると、「白血球」が反応し、退治する機能があります。組織液に病原菌がいた場合は、即座にリンパ管に回収され、リンパ節へと運ばれます。そのリンパ節の中身は、フィルター状の構造なので菌はリンパ液から除去されます。しかも、リンパ節内では、白血球が「リンパ球」をつくっているので、病原菌が全身に回ることを阻止してくれます。

マクロファージ

リンパ節は、病気から体を守る白血球やリンパ球の他に「マクロファージ」もつくっています。侵入してきた細菌やウィルスをリンパ球が退治し、その残骸などをマクロファージが消してくれます。

アンチエイジング・美容効果

このように、リンパが正常に活動していれば、私たちの体を細菌やウィルスから守ってくれ、老廃物も排出されます。常にクリーンになりリンパ液が体内を循環し、細胞も栄養を受けて、生き生きと活動します。そのことにより、細胞の再生力が高まり、アンチエイジングなどの「美容効果」にもつながります。

リンパが余分は老廃物を排出

リンパにはもうひとつ、余分は老廃物を排出する大切な働きがあります。

リンパ液の中身

リンパ液の中身には、タンパク質、脂肪などの栄養素のほか、細菌やウィルス、乳酸、アンモニア、尿酸など老廃物も含まれます。

血液は、心臓を起点にし、全身を巡って再び心臓に戻ってきますが、その時に通った静脈からあふれてしまった体液が、血管と並走しているリンパ管内に入り、リンパ液として集められます。

不要な老廃物をろ過

リンパ液は、全身にあるリンパ節に流れるたび、リンパ節にあるフィルターでろ過されて老廃物が取り除かれ、きれいな状態に戻すのです。その後、リンパ液は再び静脈に入り、きれいな状態で心臓へと戻っていきます。

リンパとは、不要な老廃物をろ過して、体内の体液をきれいにする重要なシステムでもあるのです。

リンパ球の力が弱まると…

リンパ管には細胞の周りにあった組織液だけではなく、「腫瘍細胞」も取り込まれます。

その際、リンパ球の力が弱まっていると、腫瘍細菌(増殖する力が凄い)を抑えることができなくなり、体内のリンパ節を次々と突破していきます。これが、悪性リンパ腫など、「癌(がん)の転移」と呼ばれるものです。

リンパは緩やかな流れ

リンパ管には、「浅いリンパ」と「深いリンパ」とがあり、左右で異なる流れをもっています。また、リンパの流れはゆっくり穏やかです。

リンパの流れが左右で異なる

全身のリンパの流れは、左側と右側とでは異なる経路になっています。

リンパ本幹

リンパの流れは、足先や指先など皮膚の下にある「毛細リンパ管」から始まっています。複数の毛細リンパ管が合流を繰り返しして、「太いリンパ管」になっていき、リンパ節を通過していきます。これらのリンパ管は、複数のリンパ節を通過していくうちに太くなり、「リンパ本幹」となります。

体の左側の流れ

体の左側は下半身の浅いリンパからお腹の深いリンパへと流れ、「左リンパ本幹」から左上半身のリンパへと合流、左の鎖骨下にある左の「静脈角」へ流れています。

体の右側の流れ

体の右側の流れは、右腕と右上半身の浅いリンパが「右リンパ本幹」に集まり、右の鎖骨下にある右の静脈角へと流れます。

リンパの分布域

両足や腹部、腰部などのリンパは、胸管に流れる左側のリンパの分布域になります。

下肢(足)のリンパ管は、足の付け根のそけい部に集まってきます。そして、このそけい部のリンパと骨盤からのリンパが集まって「腰リンパ本幹」となります。この腰リンパ本幹に、腸からのリンパを集めた「腸リンパ本幹」が合流しますが、その際、小腸から吸収された脂肪が腸リンパ本幹で運ばれてきて合流します。この合流点を「乳び槽」と呼びます。この乳び槽は、左側の胸管の始まりの部分にあたり、左側リンパ本幹である胸管につながっていきます。

浅いリンパと深いリンパの違い

浅いリンパは、「皮膚の下に流れている」リンパで、深いリンパは、「体の深部を流れている」リンパです。

浅いリンパ

浅いリンパは、皮膚の下、静脈の近くを流れているリンパです。そのため、マッサージでリンパの流れをよくすることで、むくみや筋肉疲労、体のコリや張りが解消されます。その他、リンパの流れがよくなることで体内のリンパ液の新陳代謝もよくなり、美肌やダイエットもつながります。

マッサージするときは、浅いリンパは、リンパ管は皮膚の下にあるので、やさしい圧でマッサージを行います。手のひらのや柔らかい部分、指の腹を使って、ゆっくりとさする感じで行います。

深いリンパ

深いリンパは、体の深部を流れているリンパです。血管に沿って流れ、内臓にからみつくように張りめぐらされています。刺激を与えることでリンパの流れがよくなり、内臓の働きをよくする効果があります。

深いリンパに働きかけたい時は、浅いリンパと違って、程よい圧を両手で全体にかけながら、マッサージをします。

血液とリンパ液の働きの違いとは

血液と異なり、リンパはポンプの機能をもたないため、流れはとてもゆるやかです。それでも、マッサージなどでリンパの流れがよくなると、免疫力や新陳代謝が大きくアップします。

血液とリンパの役割

体内には、血管を流れる「血液」と、リンパ管を流れる「リンパ液」の二つがあります。どちらも最終的には心臓に向かいますが、役割と働きは異なります。

血液の働き

血液は、心臓から動脈に入り毛細血管に至ると、今度は静脈から心臓へと戻ってきます。おもな働きは、動脈を通して酸素や栄養素を細胞に届け、静脈を通して体の各部で生じた老廃物や二酸化炭素を運び出します。動脈も静脈も、心臓のポンプ機能によって全身を循環しています。

リンパの働き

一方、リンパの働きは、染み出した組織液中にあるタンパク質などの栄養素をリンパ管で回収し、最終的に血管に合流させることです。また、リンパは血管から染み出てしまった栄養素を血液に戻したりするだけでなく、老廃物や異物の侵入を防ぐ働きもあるのです。

これらの働きをするリンパ管は血管と異なり、常に循環しているのではなく、心臓に向かう一方通行となっています。

リンパは心臓のポンプ機能がない

血液が心臓によるポンプ機能で血管中を流れるのに対し、リンパ系には心臓のようなポンプ機能がありません。

代わりに、リンパ管自体に、自発的に収縮するポンプ機能があり、この作用によってリンパ液に流れが発生します。ただし、心臓のように強力なポンプ機能はありません。また、リンパ管に流れ込むリンパ液自体も少ないため、リンパは血液と異なって、ゆっくり流れています。リンパ管の周囲にある「筋肉」がポンプの役割をしているわけです。

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